多摩川の筏道

筏乗りたちが歩いた道を散策するための案内マップ

立川崖線の高低差を探る

 

はじめに

ご存知のように、国分寺崖線は有名な崖線です。

ところで、" 立川崖線 ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

立川崖線は国分寺崖線よりも多摩川に近いところにある崖線で、国分寺崖線よりもずっと低い崖線です。

そこでこのページでは、立川崖線の高低差について、いろいろと探ることにします。

 

資料で探る

立川崖線とは

では、立川崖線について、資料からの説明を示します。

それは東京都環境局「みどりの保全」にある立川崖線のページで、つぎの内容です。

《引用文》

立川崖線はJR青梅線青梅駅付近から調布市と狛江市の市境あたりまで続いている、延長約40キロメートルの段丘崖である。下流ではほとんど高さがないが、上流部の立川付近では15m程度の高さとなっている。

《出典》東京都環境局「みどりの保全」より抜粋  出典引用元

 

立川崖線の範囲を立体地図で見る

上記の引用文のなかから、立川崖線の始まりの場所と終点の場所を立体地図を使って探します。

立川崖線 始まりの場所

引用文「JR青梅線青梅駅付近から」

 

立川崖線 終わりの場所

引用文「調布市と狛江市の市境あたりまで続いている」

 

立川崖線 全体

立川崖線の始まりの場所と終点の場所がわかったので、全体の形を確認します。

図のなかでの白線は立川崖線に沿っています。

 

立川崖線は地域によって府中崖線、布田崖線と呼ばれる

ところで立川崖線は、崖線が通る地域によって、それぞれの地域ごとに個別の呼び名が付いています。

有名な国分寺崖線の呼び名は一つですが、立川崖線は市民の生活に近い場所の崖線なので、親しみを込めて、呼び名にも地元の名前が付くようです。

次はその名前の紹介です。

《出典》東京都市整備局・「多摩川由来の崖線の緑保全に向けてのガイドライン」から抜粋
出典元リンク

 

このページでの呼び名は「立川崖線」

いくつもの呼び名を持つ立川崖線ですが、このページでは府中崖線、布田崖線の範囲も含めて「立川崖線」と呼ぶことにします。

 

歩いて探る

立川崖線の全体と歩いた範囲

次の図は、今回歩いた立川崖線の範囲で、赤色線が歩いた軌跡です。

歩いた範囲は、府中市から調布市を通って、狛江市までです。

 

歩いた範囲を拡大地図で見る

次の図は歩いた範囲の拡大図です。

赤色線が歩いた軌跡です。

 

歩いた記録

歩いた範囲と観察地点A~L

歩いた範囲では、写真を撮るための「観察地点」を設定しました。

観察地点は12カ所あります。

次の図は、観察地点「A」から「L」までの、12カ所の配置です。

 

観察地点の高低差一覧

この表は、観察地点での標高値です。

標高値は地理院地図を使って、小数点以下は削除してあります。

また、この後のページでは、標高値をグラフ化しました。

 

これから使う図の見方

12カ所の観察地点では、写真を撮りました。

写真の撮影方向は、地図に四角の矢印で記してあります。

次は、その立体地図の見方です。

 

観察地点12カ所の一覧

地点A 府中市宮町3丁目

 

地点B 府中市宮町3丁目

 

地点C 府中市清水が丘1丁目

 

地点D 府中市清水が丘2丁目

 

地点E 府中市白糸台5丁目

 

地点F 府中市白糸台6丁目

 

地点G 調布市飛田給2丁目

 

地点H 調布市下石原3丁目

 

地点I 調布市小島町3丁目

 

地点J 調布市布田6丁目

 

地点K 調布市国領町7丁目

 

地点L 狛江市西和泉2丁目

 

まとめ

歩いた範囲の高低をグラフにする

歩いた範囲の12カ所の観察地点をグラフ化しました。

サンプルデータ数としては少ないですが、傾向は掴めます。

  • 立川崖線の終点になる狛江市に近づくほど、高低差は小さくなっている。
  • 引用資料にある「下流ではほとんど高さが無い」の内容そのままである。

 

立川崖線は二段階の高低差

ここからの話は、今回歩いた範囲だけの内容です。

12カ所の観察地点は、坂下の道路まで見える場所を選びました。

じつは、その撮影場所から、さらに上り坂が続いている場所がいくつもありました。

次の写真はその例です。

坂のいちばん上まで登れば立川崖線の頂上部に出ることができますが、頂上部からは、次の写真のように崖線下の道路は撮れません。

このことから、今回歩いた範囲については、立川崖線は緩やかな二段階の崖になっていました。

 

立川崖線が二段階になっている二つの例

例1 白糸台4丁目

撮影地点は坂下の道路面が見える場所です。

撮影地点から見た登り方向の坂です。

この先をさらに左に曲がると少し上り坂になります。

 

例2 上石原2丁目

撮影地点は坂下の道路面が見える場所です。

撮影地点から見た登り方向の坂です。

さらに左に曲がって登り坂が続きます。

 

今回歩いた立川崖線と国分寺崖線とのイメージ比較

次の図は、今回歩いた範囲の崖線のイメージを図にしました。

前回歩いた国分寺崖線と比較すると、今回歩いた範囲の雰囲気がわかります。

この図を見て、観察地点から崖線の頂上まではどのくらいの高低差があるのか、という疑問も出てきますが、それは観察地点の場所によって、それぞれでしょう。

 

そして、今回歩いた立川崖線に立ってわかることがあります。

それは、観察地点と頂上部との高低差は、数十センチから、場所によってはそれ以上の違いがあることです。

 

関連記事

国分寺崖線の高低差を探る >> リンク先

 

出典・引用元

このページで使った地図は、国土地理院の下記サイトから作成し、記号等を追加してあります。
標準地図
自分で作る色別標高図
陰影起伏図

 

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