多摩川の筏道

筏乗りたちが歩いた道を散策するための案内マップ

喜多見の知行院前はお店がいろいろ 世田谷区喜多見

ここは世田谷区喜多見にあるお寺、「知行院」です。

下の地図は、世田谷区の図書館の蔵書を参考にしてイラストにしたもので、現在の地図の上に当時のお店を記しました。

知行院の前を東西に通る道は、筏道です。

そして、知行院のまわりにはたくさんのお店がありました。

現在でもお店はありますが、筏乗りたちが歩いた明治時代のころは、この地域の繁華街だったことが想像できます。

知行院の前は、よほどの繁華街だったのでしょう。

このイラストを見ると、お酒を出すお店が知行院の前で三軒あります。

 

さて、筏流しは秋から翌年の春まででした。

冬の間の木枯らしが吹くなか、大田区六郷橋から歩いて来た筏乗りたちは、このあたりの居酒屋で体を温めたことは、容易に想像できます。

筏乗りのなかには、冬の間の筏流しで居酒屋に何度もかよって、顔なじみになったお店もあったでしょう。

また、甘党の筏乗りには、まんじゅう屋もありました。

 

現在、知行院前にはお店が数軒並んでいます。

そして、筏道のこの通りにクルマはほとんど来ません。

学校帰りの子供たちは、並んで話をしながら帰ることができました。

子供たちが帰る筏道には、大きな木立がありました。

 

 

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